ユニット紹介

細胞機能教育研究部門
膜機能研究ユニット

ユニット紹介

ヒトの体は60兆個もの細胞から構成されており、相互に情報を伝達して統合された生命活動を営んでいます。細胞や細胞内の小器官は脂質二重層構造の膜に囲まれており、膜を介して物質や情報の交換を行っています。私たちのユニットは、生体膜の新しい機能を研究し、病態の解明や医薬品への応用を目標にしています。現在、エキソソームという新しい膜構造体に注目し、その機能を調べています。

研究テーマ

分泌小胞エキソソームの機能解析の研究

ホルモンや神経伝達物質などが細胞や組織の間の情報伝達を行っていることはよく知られていますが、最近、細胞から分泌されるエキソソームという膜小胞が新しい情報伝達役として注目されています。エキソソームは分泌細胞のタンパク質やRNA、さらには細胞に感染した菌やウィルスの成分などを含んでいます。分泌されたエキソソームは別の細胞に取り込まれ、情報を伝えると考えられています。私たちはヒト唾液中にエキソソームが豊富に含まれることを見いだし、その構成成分の同定や、免疫系への作用を調べています。唾液は簡単に採取できるので、研究が進めばエキソソームで病気の指標(バイオマーカー)を簡便に調べられるかもしれません。また、エキソソームを使った薬物輸送や経口ワクチンへの応用が期待されています。

エキソソームによる細胞間情報伝達の概念図

研究テーマイメージ

発表論文

  • Ogawa Y, Kanai-Azuma M, Akimoto Y, Kawakami H, Yanoshita R. “Exosome-like vesicles with dipeptidyl peptidase IV in human saliva.”
    Biol. Pharm. Bull. 31, 1059-1062 (2008)
  • Ogawa Y, Miura Y, Harazono A, Kanai-Azuma M, Akimoto Y, Kawakami H, Yamaguchi T, Toda T, Endo T, Tsubuki M, Yanoshita R. “Proteomic analysis of two types of exosomes in human whole saliva.”
    Biol. Pharm. Bull. 34, 13-23 (2011)
  • Ogawa Y, Taketomi Y, Murakami M, Tsujimoto M, Yanoshita R. “Small RNA transcriptomes of two types of exosomes in human whole saliva determined by next generation sequencing.”
    Biol. Pharm. Bull. 36, 66-75 (2013)
  • Ogawa Y, Tsujimoto M, Yanoshita R. “Next-Generation Sequencing of Protein-Coding and Long Non-protein-Coding RNAs in Two Types of Exosomes Derived from Human Whole Saliva.”
    Biol Pharm Bull. 39, 1496-507 (2016)

お知らせ

2016/12
小川裕子准教授が、第61回日本唾液腺学会学術集会(平成28年度)において学会奨励賞(基礎的研究)を受賞しました。

受賞演題及び受賞者
ヒト唾液由来の2種類のエキソソームに含まれる RNAの次世代シーケンサーによる網羅的解析 ○小川裕子・辻本雅文・矢ノ下良平(帝京平成大学薬学部)

2016/09
“Next-Generation Sequencing of Protein-Coding and Long Non-protein-Coding RNAs in Two Types of Exosomes Derived from Human Whole Saliva.”が「Biological and Pharmaceutical Bulletin」2016年39巻9号のHighlighted Paper selected by Editor-in-Chiefに選ばれ、雑誌の表紙に掲載されました。

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