お知らせ
明治大学との連携講座『生活習慣病を予防する漢方療法・園芸療法・アロマセラピー』を開催しました。
平成29年7月20日
6月3日から毎週土曜日に連続3回に渡って、『生活習慣病を予防する漢方療法・園芸療法・アロマセラピー』(副題:植物に内在する力を利用して疾病に立ち向かう知恵を学ぶ)というタイトルで、一般の方を対象とした講座を開催しました。
漢方をメインテーマとした連携講座は5回目となります。これまで50〜60代の方が受講生の中心でしたが、今回の講座では20〜40代の方の参加もあり、幅広い年齢層の方にご参加いただき大変盛況でした。参加者の方々の将来の高齢化に伴う、生活習慣病の発症や植物療法に対する関心の高さを感じました。
本講座では、高血圧、うつ病、機能性胃腸症そして要介護の原因となった疾患の第2位である認知症といった、高齢化社会において避けて通れない生活習慣病に焦点をあてました。そして、身近な薬草や植物を使った植物療法がこれら疾患に対して、いかにうまく予防あるいは対処しているかを、西洋医学と比較しながら丁寧に説明しました。
講座は、座学だけでなく、講義に出てくる漢方処方に使われる薬草の展示(写真)、精油の嗅ぎ比べなど、参加者にできる限り植物療法を身近に感じてもらえるように配慮しました。
参加者の多くが医師の処方するエキス顆粒の漢方薬を使っていて、毎回講義終了時に煎じ薬やOTC薬(一般医薬品)との違い、および薬草の入手方法についてのたくさんの質問をいただきました。また、女性では特に「医食同源」にもつながる漢方薬膳に対する関心が高く、我々の研究テーマでもある園芸療法に漢方薬膳を組み込んだ新しい療法にも関心を持たれたようでした。
漢方処方に使う薬草の展示