薬学共用試験
5年次に薬学臨床実習Ⅱ(通称:実務実習)を履修するに当たり、4年次に医療現場で働くために必要な知識、技能及び態度が身に付いているか客観的に評価する必要があります。そのためには下記の2つの試験(CBT及びOSCE)を受験し合格しなければなりません。
1.CBT
CBTとはComputer-based Testingの略で、医療現場で実習を受ける当たり求められる基礎学力について評価するための試験です。受験生はインターネット経由で出題される問題をPC画面上で解答します。試験は3つの領域(ゾーン1:物理・化学・生物系、2:薬と疾病及び3:倫理・環境・社会薬学・事前学習)で構成され、合計で310題の問題が出題されます。合格基準としては310題中186題(60%)以上の正解が求められます。
2.OSCE
OSCEとはObjective Structured Clinical Examination (客観的臨床能力試験)の略で、医療現場で実習を受けるに当たり求められる技能及び態度について客観的に評価するための試験です。試験は5つの領域(患者・来局者対応、薬剤の調剤、調剤監査、無菌操作の実践及び情報の提供)からそれぞれ1ないし2課題出題され、各領域における評価者2名によって公平かつ公正に試験が実施されます。