研究交流会

薬学部では、研究活動の活性化を促し、さらなる研究の発展につなげることを目的として、定期的に研究交流会を開催しています。2021年度からは名称を「語る会」に変更し、研究成果の発表のみではなく、それぞれの考えなどを自由に語る会としていきます。異なる分野の研究者との交流をとおして、研究協力の促進、新たなるアイデアのひらめき、研究方向の拡大など、今後の研究のプラスになることを目指します。

2025年度「語る会」

ミシガン大学 歯学部 三品 裕司 教授に下記演題でご講演いただきました。

日時 講演者 演題
7月3日(木)

ミシガン大学 歯学部

三品 裕司教授
顔面形成における増殖因子と環境因子の協調作用

Growth factor and endocrine disrupter signaling synergism on craniofacial clefting

胎児の顔面形成における融合不全によって生じる顔面裂(口蓋裂)は、遺伝的要因に加えて地域的な発生頻度の違いなどから環境要因も関わると考えられ、それに関するマウスを用いた研究結果について講演されました。マウス胎児の顔面形成期におけるBMPシグナルの活性化により顔面裂がおきること、さらにBMPシグナルのわずかな上昇が環境因子による先天異常のリスクファクターとなることを見出し、その分子機構としてヒストン修飾によるエピジェネティックな遺伝子発現制御が関わるとのことです。講義後半では日本人(東洋人)とアメリカ人(西洋人)の基本的な考え方の違いについて、実例を挙げながら解説がありました。

研究交流会の様子

研究交流会の様子

講演者:Yuji Mishina, Ph.D.

William R. Mann Professor of Dentistry
Director, OHS (Oral Health Sciences) PhD program
University of Michigan, School of Dentistry, Dept. of Biologic and Materials Sciences

薬学部 薬学科 窪田 剛志 講師が下記演題で講演を行いました。

日時 講演者 演題
8月21日(水) 窪田 剛志
講師
人のこころ、マウスのこころ

動物に心はあるか。人間と共通の言語を持たない動物の行動を評価する際に常に意識している、人間と実験動物の行動や心、そして神経活動の相関について、これまでの薬物依存や記憶に関する研究成果を中心に講演しました。

研究交流会の様子

研究交流会の様子

薬学部 薬学科 石川 和樹 講師が下記演題で講演を行いました。

日時 講演者 演題
10月23日(水) 石川 和樹
講師
微生物のものづくり

微生物を利用した化合物生産方法について、これまでに行ってきた真菌からの化合物探索や放線菌由来酵素の解析などに加え、今後進めていきたい微生物変換を利用した新しい化合物創製方法の研究について講演しました。

研究交流会の様子

研究交流会の様子

薬学部 薬学科 佐村 優 准教授が下記演題で講演を行いました。

日時 講演者 演題
12月12日(木) 佐村 優
准教授
臨床への還元を目指した医薬品適正使用に関する研究

これまで横浜総合病院で臨床薬剤師として行った自身の臨床研究から、「薬剤師による抗菌薬適正使用支援活動の効果に関する研究」、「新薬の適正使用に関する研究」、「ダプトマイシンの高齢者における最適投与法の検討ならびに副作用発現に関する要因解析」などについて講演しました。

研究交流会の様子

研究交流会の様子

過去の研究交流会

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