昭和大学薬学部に20年勤務し、本年4月に本学に着任しました。慢性頭痛、特に片頭痛の病態解明や治療薬の反応性に関する研究を、基礎と臨床の両面からアプローチして行ってまいりました。またこれらの研究を行っていく過程で、頭痛医療を取り巻く様々な問題(セルフメディケーションに失敗している患者が多いこと、薬剤師の患者判別能力、薬局と病院との医療連携不足など)があることがわかりました。これらの問題に関しては、より良い頭痛医療を提供するためにどうしたらよいかを医師、薬剤師、学生とともに考え、アンケート調査を実施し、調査結果を使って啓蒙活動も行っています。
今期は、「人体の構造と機能」、「病態生理学Ⅱ」を担当しています。講義や研究を通して、これまでの知見や経験を学生に伝え、将来、チーム医療に貢献できるようサポートしてまいります。