お知らせ

2020年度着任の新任教員を紹介します。

2020年6月17日

2020年度着任の新任教員を紹介します。

亀井 美和子 教授(薬学部長)

亀井 美和子 教授

卒業研究がきっかけでそのまま研究室に残り、医薬品や薬剤師に関わる政策研究に長年取り組んでいます。大学院で経営・政策科学専攻を修了後、日本大学薬学部、昭和大学薬学部、再び日本大学薬学部で教員生活を送り、本年4月に本学に着任しました。

研究を通じて、これまで多くの優れた薬剤師と出会い、優れた薬剤師の活躍が薬物療法の質を左右すると感じるようになりました。薬剤師にしかできない「薬学的知見」を現場で活かすことで、地域医療の質は向上します。学生の皆さんが薬学生であることに誇りを持ち、目指す薬剤師像に近づけるように行動することを願い、皆さんを最大限応援します。

伊東 明彦 教授(地域健康管理学ユニット)

伊東 明彦 教授

本年度より薬学臨床教育研究センター長、中村 均 先生の後任としてお世話になることとなりました。大学を卒業後、病院薬剤師として実務・教育・研究を柱として基本的薬剤師業務から病棟における入院患者の薬物治療への関与まで幅広い薬剤師業務を実践してきました。その後、薬学教育6年制をきっかけに明治薬科大学の教員となり、患者さんの薬物治療に関わっていくなかで医療スタッフや患者さんから教わったことを学生に伝えていきたい、知識もさることながら医療人として必要な姿勢、態度も身に付けて欲しいとの想いで教育に携わってきました。今後もこの気持ちのまま取り組んでいきたいと思っております。ご指導よろしくお願いいたします。

高松 智 教授(天然医薬資源学ユニット)

高松 智 教授

北里研究所、米国における二大学、北里大学、日本大学、昭和大学を経て、この度縁あって本学へ赴任しました。これまでに天然医薬品に関わる薬用植物学、生薬学、天然物化学、漢方学を担当してきました。自然の恵みの天然物は古来の儀式や食料から派生した現代の医薬品の原点であり、生活必需品にも多く見られ、とても身近な存在です。天然物にはまだ秘めたるパワーがあります。その発見の歴史や医薬品となった経緯、命を救う感動、研究を通して得られる喜びを是非楽しみながら学生の皆さんへ伝えていきたいと思います。現在は「老化」に対抗する天然物の探索と評価を行なっています。日米で培った経験を本学での教育、研究に活かせればと思います。どうぞよろしくお願い致します。

大野 賢一 准教授(薬品分析学ユニット)

大野 賢一 准教授

これまで東京都立大学工学部、昭和大学薬学部、東北医科薬科大学薬学部に勤務し、主に分析化学に関する教育と研究に携わって参りました。本学でも引き続き分析化学関連科目を担当します。分析化学は、物質や状態を「見える化」「数値化」する大切な学問領域ですが、多くの学生さんが苦手とする科目でもあります。授業では可能な限り親しみ易い内容となるように心掛けて参ります。

また研究面では、新たな検査法や診断法の開発を目指しています。早期発見は早期治療へと繋がり、「人生100年時代」の健康維持に大きな役割を果たします。研究活動を通した人材育成にも貢献したいと考えております。

吉田 卓史 准教授(薬理学ユニット)

大野 賢一 准教授

2020年4月に着任しました、吉田卓史と申します。普段私たちが病気になったときに処方される「薬」は化学物質であり、生体内で起こる化学現象の平衡をずらすことにより病気を治す手助けをする薬物です。薬がどのような仕組みで、ヒトの体の中で働くかを理解することを目指した学問が「薬理学」であり、生体の仕組みを理解する学問が「生理学」、生体内の化学現象を理解する学問が「生化学」です。私はこの3つの学問を横断することにより薬の働き(薬理学)を皆さんと理解していきたいと考えています。そして生理的、病的な細胞の応答を解き明かすことを目指した研究を皆さんと行っていけたら良いと思います。

吉田 貴行 助教(病院薬学ユニット)

吉田 貴行 助教

2020年度から本学に着任する事となりました新任助教の吉田貴行と申します。2004年に大学を卒業後、保険薬局の薬剤師として勤務をする傍ら、様々な地域活動をしてまいりました。具体的には、学校薬剤師、介護認定審査委員といった薬剤師会の活動から、地域住民向けへの薬の講演や健康イベント開催などの地域ニーズに応じた活動を行ってまいりました。また、独自の活動として診療所医師の協力のもと薬局薬剤師による認知症の早期発見・対応をまとめ日本薬剤師会の学術大会で発表をしました。学生との関わりでは、薬局実務実習を2010年より毎年受け入れをしてきた実績もあります。ここでは書ききれないぐらい薬局薬剤師としての経験だけはあります。今までの活動により培った経験から皆様のお役に立てればと思います。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

齋藤 裕喜 助教(医薬有機化学ユニット)

齋藤 裕喜 助教

2016年薬剤師国家資格取得。2020年東邦大学大学院薬学研究科博士課程修了。2020年4月より帝京平成大学薬学部助教(現職)。

私は、中分子と呼ばれる分子量数千の化合物の合成及びそれら化合物の立体構造や光学的性質を調べる研究を行い、学位を取得しました。医薬品は化合物であるため、性質を理解するためには化学的な知識が重要であると考え、有機化学を専攻しています。学生には、化学的知識の重要性及び実験の楽しさを伝えることにより、化学に興味を持ってもらえるような教育を行っていきたいと考えています。また、これまで培ってきた有機化学の知識や経験を活かし、医薬品となり得る新しい化合物(リード化合物)を創っていきたいと考えています。