ユニット紹介
生体防御教育研究部門
抗体DDSユニット
ユニットの目標
医薬品は製薬企業が多額の投資を行って開発されますが、副作用や効果不十分といった理由から開発や販売が中止されることがあります。我々はビフィズス菌などを応用し、このような放棄された医薬品候補の安全性と効力を高めることで医薬資源として掘り起こし、効果の高い医薬品としてリバイバルさせる技術開発を目指しています。
研究テーマ
ビフィズス菌をドラッグデリバリー担体に用いた固形がんに対する新規治療法の開発
発表論文
- Shimizu, Y., Isoda, K., Taira, Y., Taira, I., Kondoh, M. and Ishida, I. “Anti-tumor effect of a recombinant Bifidobacterium strain secreting a claudin-targeting molecule in a mouse breast cancer model” Eur. J. Pharmacol. 887, 173596, 2020
- Isoda, K., Tanaka, A., Fuzimori, C., Echigoya, M., Taira, Y., Taira, I., Shimizu, Y., Akimoto, Y., Kawakami, H. and Ishida, I. “Toxicity of gold nanoparticles in mice due to nanoparticle/drug Interaction induces acute kidney damage” Nanoscale Res. Lett. 15(1), 141, 2020 (doi: 10.1186/s11671-020-03371-4)
- Taira, I., Taira, Y., Kato, M., Shimizu, Y., Isoda, K., Saitou, H. and Ishida, I. “Reviving previous therapeutics by recombinant anaerobic bifidobacteria” Biomed. J. Sci. & Tech. Res. 12(5), 2019
- Taira, Y., Taira, I., Nishikawa, T. and Ishida, I. “Development of an anticancer therapy using recombinant Bifidobacterium as a new drug delivery system (DDS)” Yakugaku Zasshi 138(7), 923-930, 2018
著書
- 清水芳実、平郁子、平裕一郎、石田功:抗体薬物複合体におけるDDS技術の開発動向;医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向(技術情報協会)pp.143-151(2019年5月)
- 平裕一郎、平郁子、石田功:組換えビフィズス菌を用いた医薬品リバイバル技術;バイオ医薬品の開発と市場(シーエムシー出版)pp.118-129(2018年10月)
- 平裕一郎、平郁子、石田功:抗体薬物複合体におけるDDSの評価;DDS先端技術の製剤への応用開発(技術情報協会)pp.484-492(2017年6月)
- 平裕一郎:抗EGFR抗体-緑膿菌外毒素Aサブユニット融合体とビフィズス菌DDSによる抗腫瘍薬の開発;抗体薬物複合体 (ADC) の設計開発(シーエムシー出版)pp.119-128(2016年5月)
特許
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西川 毅、平 裕一郎、平 郁子、石田
功「組換え偏性嫌気性グラム陽性菌」
Nishikawa, T., Taira, Y., Taira, I., Ishida, I. “Recombinant obligate anaerobic gram-positive bacteria”
国際特許出願 PCT/WO2015/104994 (2015.7.16), 日本特許第6176683号 (2017.7.21), US10266601 (2019.4.23), CN105916975 (2020.8.7), 中華民国 I711699 (2020.12.1), US10882912 (2021.1.5), EP3093338 (2021.2.17) -
平 裕一郎、石田
功「抗腫瘍剤、腫瘍検出用マーカー及び経口ワクチン剤」
Taira, Y., Ishida, I. “Anti-tumor agent, marker for tumor detection, and oral vaccine agent”
国際特許出願 PCT/WO2014/010758 (2014.1.16), 日本特許第6025127号 (2016.10.21),
EP2873726B1 (2018.9.5)
学会発表
- 平 郁子、平 裕一郎、斎藤 浩美、磯田 勝広、清水 芳実、石田 功:人体への安全性を考慮したビフィズス菌培養法;日本薬学会第143年会、札幌、2023年3月
- 清水 芳実、常行 航平、古川 祥平、磯田 勝広、平 裕一郎、平 郁子、石田 功:抗メソテリン-VHH抗体の性状解析とがん細胞株を用いた評価;日本薬学会第143年会、札幌、2023年3月
お知らせ
- 2023/04
- 抗体・DDSユニットから薬学部組織再編成により、DDSユニットが発足しました。