ユニット紹介

社会薬学教育研究センター
医療倫理学ユニット

ユニットの目標

臨床の現場において薬剤師がどのように患者、また他の医療者にかかわることが望ましいのか、とりわけ地域医療、在宅医療に焦点をあて、薬剤師の役割について倫理的視点を踏まえて考えます。研究方法としては、研究対象者の方の語りを分析する質的研究を主に行っています。

研究テーマ

1)在宅医療に関わる薬局薬剤師の役割と実践に関する研究

在宅医療に関わる薬局薬剤師の役割と実践について、とりわけ東京近郊首都圏の薬剤師を対象にインタビュー調査を行い、分析し検討します。

2)高度情報技術が実装された臨床現場での患者の医療における
  意思決定プロセスに関する質的分析

AI/IoTなどの新規情報技術が臨床意思決定に深く参入する状況において、患者側の意思決定プロセスにどのような変化が生じるかについて明らかにすることを目的とし、医療に関する重要な決断をした経験者に対してインタビュー調査を行い、得られたインタビューデータを分析し検討します。

3)2022年度卒業研究テーマ

  1. 終末期の患者への薬剤師のかかわりに関する研究
    終末期の患者にかかわる薬局薬剤師へのインタビューを通して得られたテキストデータを質的に分析し、今後終末期の患者に薬剤師はどのように向き合うことが望ましいかを考察しました。
  2. 地域で生活する精神疾患をもつ患者に関わる薬局薬剤師の服薬支援に関する研究
    精神障害にも対応した地域包括ケアを目指す現在、薬局薬剤師はどのように精神障害者に関わり服薬支援を行うことが望ましいのか、精神科薬物療法認定薬剤師の方へのインタビューおよび参与観察から得られたデータを質的に分析し、考察しました。

発表論文

  • 菊地真実:帝京平成大学における実務実習前後に実施したオンラインによる参加型学習における工夫、成果、課題についての報告;薬学教育 5,63-72,2021

著書

  • 菊地真実:「多様性を踏まえた患者・家族とのコミュニケーション」Chapter5 コミュニケーション・情報共有の常識;「新デキる薬剤師をつくる現場の教科書」調剤と情報(じほう)2022; p224-228
  • 菊地真実:第13章「治療方針の決定と服薬マネジメント」翻訳;「患者をエンパワーする慢性疾患セルフマネジメントの手引き」Kate Lorig他著(メディカル・サイエンス・インターナショナル)2022;監訳 孫大輔;p305-320

学会発表

  • 菊地真実・松村真司・尾藤誠司:医療情報源が多様化する現代社会における患者の意思決定プロセスに関する質的分析;第15回日本ヘルスコミュニケーション学会,福島,2023年9月/li>
  • 菊地真実:薬剤師の職能を可視化するための手法としての質的研究;第41回日本社会薬学会第41年会(シンポジウム「社会における薬・薬剤師の影響をどのように測定するか」シンポジスト),東京,2023年9月
  • 菊地真実・小原道子・吉田貴行:帝京平成大学薬学部における実務実習終了後に行う地域医療見学・体験実習についての報告;第8回日本薬学教育学会,熊本,2023年8月
  • 長谷川簾・菊地真実:地域で生活する精神障害者に関わる薬局薬剤師の関わりと支援に関する研究;日本社会薬学会第40年会,東京,2022年10月

お知らせ

2023/04
菊地真実教授が当ユニットに着任しました。
(2022年3月まで薬局機能評価学ユニット(現在の実践地域医療ユニット)に所属)

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