ユニット紹介

医薬品機能教育研究部門
薬物治療学ユニット

ユニットの目標

薬物療法を効果的に実践するためには、疾患の病態を理論的に把握するほか、使用可能な薬剤を適切に判断することが重要です。
一方、近年医薬品の開発費の増大や開発成功率の減少などの理由で、新しい創薬戦略が求められています。迅速に創薬候補化合物を検索する技術(評価系構築)や、ドラッグ・リポジショニング(DR:薬剤適応拡大)の推進は、今後の新薬開発には欠かせないものとなってきます。
薬物治療学ユニットでは、アレルギー疾患や生活習慣病などをターゲットに、薬物療法の評価系構築やDR候補のスクリーニング系の確立を目指しています。

研究テーマ

1)アレルギー疾患の病態解析及び疾患活動性の評価

  • EXiLE法を用いた舌下免疫療法の機序解明と奏効性予測バイオマーカーの探索
  • EXiLE法を用いた花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)における交差反応性の評価
  • 食物アレルゲンの架橋活性に及ぼす環境中マイクロプラスチック影響(pick up!)

近年海洋に流出したマイクロプラスチック(微細化したプラスチックごみ)は、残留性有機汚染物質(POPs)の吸着や魚等の生物濃縮による生態系への影響が懸念されています。最近の東京湾の調査によると、カタクチイワシの約8割がマイクロプラスチックを含有していたと報告されています。しかしマイクロプラスチックが、誤飲した魚自体の抗原タンパク質を高頻度に吸着し、架橋活性を増強するかどうかはいまだ分かっていません。そこで本研究では、海洋ゴミであるマイクロプラスチックが魚アレルゲンの架橋活性にどのような影響を及ぼすか、新しいアレルギー試験法EXiLE法を用いて解析しています。

研究テーマイメージ

2)漢方有効性の検証方法の確立

3)ドラッグリポジショニングによる既存化合物及びその誘導体の抗糖尿病作用評価

発表論文

  • Izaki S, Toyoshima S, Endo T, Kanegae K, Nunomura S, Kashiwakura JI, Sasaki-Sakamoto T, Nakamura R, Akiyama H, Ra C, Hayama K, Terui T, Okayama Y. Differentiation between control subjects and patients with chronic spontaneous urticaria based on the ability of anti-IgE autoantibodies (AAbs) to induce FcεRI crosslinking, as compared to anti-FcεRIα AAbs. Allergol Int. (2019) Feb 22. pii: S1323-8930(19)30012-7. doi: 10.1016/j.alit.2019.01.003. [Epub ahead of print]
  • Kurisaka C, Oku T, Itoh S, Tsuji T. Role of sialic acid-containing glycans of matrix metalloproteinase-9 (MMP-9) in the interaction between MMP-9 and staphylococcal superantigen-like protein 5. Microbiology and immunology, 62, 168-175(2018)
  • Oku T, Soma H, Kurisaka C, Tsuji T. Generation of a Monoclonal Antibody Against Staphylococcal Superantigen-Like Protein 5 (SSL5) That Discriminates SSL5 from Other SSL Proteins. Monoclonal antibodies in immunodiagnosis and immunotherapy, 37, 212-217(2018)
  • Akiyama H, Suzuki M, Isuzugawa K, Tomita M, Kai S, Kim SJ, Negoro T, Nakano Y, Miyazawa M. Research, educational activities and public relations for “curing Mibyou” by Kanagawa Prefectural Institute of Public Health. Bull. Kanagawa Ins.of P.H..47, 8-13. (2017).
  • Kobayashi Y, Akiyama H, Huge J, Kubota H, Chikazawa S, Satoh T, Miyake T, Uhara H, Okuyama R, Nakagawara R, Aihara M, Hamada-Sato N. Fish collagen is an important panallergen in the Japanese population. Allergy. 71, 720-3 (2016) doi: 10.1111/all.12836.

お知らせ

2019/04
4月より栗坂 知里 助教が当ユニットに就任しました。
2018/09
2018年度配属の6年生が第62回日本薬学会関東支部大会にて優秀ポスター発表賞を受賞しました。

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