ユニット紹介

医薬品機能教育研究部門
薬理学ユニット

ユニットの目標

炎症反応は組織を修復する大切な役割を担っていますが、過剰な炎症反応は臓器の障害を増悪させます。また、近年タンパク質の過剰産生は細胞にストレス (小胞体ストレス) を惹起し、様々な疾患の発症や増悪に関わっていることが明らかになっています。これらの過程には共通して活性酸素が関わっていますが、詳細な分子機構はわかっていません。一方で、活性酸素は、生体にとって毒であるばかりでなく、創傷の治癒など有益な役割も担っていることが近年明らかになりつつあります。そこで、私たちの研究ユニットでは、活性酸素により活性化されるイオンチャネルに焦点を当て、どのような状況でこのイオンチャネルの活性化が毒性あるいは有益な作用をもたらすのか明らかにし、創薬につなげていきます。

またもう一つの研究テーマとして、可視光による細胞内タンパク質を制御する手法の開発を行っています。この手法により例えば骨などの硬組織内におけるタンパク質の新たな生理活性を明らかとすることができると考えています。

研究テーマ

  • タンパク質の過剰産生による小胞体ストレスと活性酸素感受性TRPM2 チャネルのクロストークを介した細胞障害に関する研究
  • 二価鉄による TRPM2 チャネル活性化の亢進と臓器障害に関する研究
  • 脳虚血後再灌流障害における活性酸素感受性TRPチャネルの関与に関する研究
  • 活性酸素放出化合物による活性酸素感受性TRPチャネル活性化を介した創傷治癒促進に関する研究
  • 可視光を用いた細胞骨格制御手法の開発

研究テーマイメージ

発表論文

  • Yamamoto, S., Ishii, T., Mikami, R., Numata, T. and Shimizu, S. “Short TRPM2 prevents the targeting of full-length TRPM2 to the surface transmembrane by hijacking to ER associated degradation.” Biochem. Biophy. Res. Commun.520, 520-525, 2019.
  • Toda, T., Yamamoto, S., Umehara, N., Mori, Y., Wakamori, M. and Shimizu, S. “Protective effects of duloxetine against cerebral ischemia-reperfusion injury via transient receptor potential melastatin 2 inhibition.” J. Pharmacol. Exp. Ther. 368, 246-254, 2019
  • Yamamoto, S., Toda, T., Yonezawa, R., Negoro, T. and Shimizu, S. “Tyrphostin AG-related compounds attenuate H2O2-induced TRPM2-dependent and -independent cellular responses.” J. Pharmacol. Sci. 134, 68-74, 2017
  • Yonezawa, R., Yamamoto, S., Takenaka, M., Kage, Y., Negoro, T., Toda, T., Ohbayashi, M., Numata, T., Nakano, Y., Yamamoto, T., Mori, Y., Ishii, M. and Shimizu, S. “TRPM2 channels in alveolar epithelial cells mediate bleomycin-induced lung inflammation.” Free Radic. Biol. Med. 90, 101–113, 2016.
  • Toda, T., Yamamoto, S., Yonezawa, R., Mori, Y. and Shimizu S. “Inhibitory effects of Tyrphostin AG-related compounds on oxidative stress-sensitive transient receptor potential channel activation.” Eur. J. Pharmacol. 786, 19-28, 2016.
  • Yamamoto, S., Shimizu, S. “Significance of TRP channels in oxidative stress.” Eur. J. Pharmacol. 793, 109-111, 2016.

お知らせ

2020/04
吉田卓史准教授が当ユニットに着任しました。

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