お知らせ

日本薬学会第136年会において、西川毅講師(抗体・DDS研究ユニット)の発表が講演ハイライトに選ばれました。

平成28年3月30日

日本薬学会136年会が3月26日(土)~3月29日(火)に、パシフィコ横浜にて、開催されました。

報道関係者や一般の方々に研究成果を知っていただくため、組織委員会が一般学術発表3551演題から32演題を講演ハイライトとして選定しました。発表の演題は、「TRAIL-R1を標的とした新規3価VHH抗体を分泌するビフィズス菌によるがん治療」です。ビフィズス菌は腫瘍内で増殖するため、がん組織への薬の運び屋として利用することで、副作用の少ない抗がん剤ができると期待されます。ヒトのがん細胞に細胞死を誘導する新規な抗体を開発し、ビフィズス菌で分泌させることに成功しました。このビフィズス菌を担がんマウスの尾静脈内に投与すると、腫瘍の増殖が抑制されました。がんを狙い撃つ副作用の少ない固形がん治療薬の開発が期待されます。