お知らせ
山本 佳久 教授の論文が学術雑誌のFeatured articleに採択されました。
2023年2月21日
薬学部 山本 佳久 教授(物理薬剤学ユニット)の研究グループの論文が「Chemical and Pharmaceutical Bulletin」2023年71巻2号(2023年2月1日発行)の「Featured article」に選定されました。
主に便秘等に用いられ、一包化調剤されることの多い酸化マグネシウム錠は、吸湿によって崩壊の遅延が生じることが報告されていますが、その要因についてはあまりよくわかっていませんでした。本論文ではその要因を明らかにするため、顕微赤外分光法、近赤外分光法や熱分析法などを用いて検証しています。その結果、酸化マグネシウム(MgO)が吸湿によって水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)となり、これと崩壊剤などの添加物との相互作用によって崩壊遅延に繋がることを報告しています。本研究で得られた成果は医療現場において本剤の品質を維持する上で有益な情報になると考えられます。
掲載論文
Quality Evaluation of Humidified Magnesium Oxide Tablet Formulations with Respect to Disintegration Time Prolongation
Chem. Pharm. Bull. 71, 165-174 (2023)
関連リンク
- Chemical and Pharmaceutical Bulletin (jst.go.jp)
- Quality Evaluation of Humidified Magnesium Oxide Tablet Formulations with Respect to Disintegration Time Prolongation (jst.go.jp)
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