ユニット紹介

社会薬学教育研究センター
実践地域連携ユニット

ユニットの目標

実践地域連携ユニットでは、地域に一番身近な医療職である薬剤師が地域資源を用いて健康支援の在り方を多角的に探索し、実践するユニットです。全科対応、全世代対応ができる薬剤師が健康支援から在宅介護まで、幅広く職能を発揮するために、より適切で効果的な関わり方を検証、実践しています。

研究テーマ

当ユニットでは、社会と薬学を結ぶ社会薬学という学問をベースに研究を行っています。

小原道子教授

  • 高齢者の服薬支援に向けた口腔環境の探索と有用性に関する研究

高齢者の口腔環境は、加齢とともにオーラルフレイルや薬剤の影響等の因子も関与しながら低下していきます。また疾病によっては口腔ケアに対する認識の不足や、嚥下機能の低下など、高齢者の口腔環境の変化による服薬環境の低下は危険因子を含んでいます。今後地域医療で高齢者を支える環境を整備するため、身近な健康支援の製品を用いた口腔ケアの方法を探索しています。

  • 地域住民の健康支援を支える在り方に関する研究

ヘルスケア関連の民間企業との共同研究を通じて、自らの健康を支えていくためのツールや製品化に向けた研究を行っています。

吉田貴行助教

  • 居住系介護施設の入居者への至適薬物治療実現に関する研究

居住系介護施設では多くの誤薬事故の報告がされています。また、施設の薬の管理に薬剤師が全く関与していないケースも存在しています。そこで、施設で入居者に適切な薬物治療が行えるようにするために、適切な薬の選定や保管方法を検討すると共に薬剤師の介入方法を検討しています。薬剤師が施設の薬に対する問題を解消するために効果的な関わりを検討し実践する事で、入居者へ適切な薬物治療が行える環境構築の実現を目指しています。

原田美那助手

  • 薬育を推進するための研究

薬育とは医薬品の適正使用や薬物乱用防止やフレイル予防など健康な身体をつくるための教育です。本学では地域連携部の学生を中心に、地域の小中学校や高齢者施設にて薬学生が薬育を実施しております。最近では薬剤師にも予防啓発活動を含めた健康サポートの役割が求められていますが、まだ充分とは言えません。そこで、現在は薬育の実践により、薬学生や地域住民にどのような効果があるのか検討をしています。

発表論文

  • Matsuo T, Yoshida T, Ushijima K, Doi T, Sazuka Y, Tomita T. “Development of a novel moisture‑suppression bag for the preservation of hygroscopic medications” J. Pharm. Health Care Sci. 9(1) : 6, 2023
  • 高橋昌也, 富田隆, 竹内裕貴, 熊澤俊介, 吉田貴行, 住谷賢治, 菱川修司, 小島正幸:医療環境中に残留する抗がん薬量を正確に把握して労働環境の改善に貢献するための取り組み;癌と化学療法 49(12), 1349-1353, 2022
  • 吉田貴行, 石井正和:学校薬剤師による喫煙防止教育での加熱式タバコの取り扱いに関する調査;社会薬学 41(2), 114-124, 2022
  • 吉田貴行, 佐藤勝巳, 小松﨑康:居住系介護施設における誤薬事故の減少及び至適薬物治療の実現に向けた薬剤師の取り組み;日本薬剤師会雑誌 74(3), 17-22, 2022
  • 吉田貴行, 松尾泰佑, 原田努, 富田隆:製剤情報に基づいた日本薬局方崩壊試験法と口腔内崩壊錠試験器による崩壊時間の比較~ドネペジル口腔内崩壊錠を対象とした検討~;薬局薬学 2022
  • Suzuki K, Yoshiki M, Nishikawa N, Harada T, Fujita Y, Terui Y, Yoshida T, Tomita T. “Visualizing fluid transport inside orally disintegrating tablets and changes in tablets using real-time X-ray radiography and X-ray computed tomography” Drug Dev. Ind. Pharm. 48(7), 301-309, 2022
  • Obara M, Hayashi H, Namaki N, Furushima D, Kato R, Matsukawa T, Suzuki D, Yamada H, Sugiyama T. “Effects of Food Containing Aroma Compounds on Oral Hygiene” THERAPEUTIC RESEARCH 41(2), 125-131, 2020
  • 上田祐稀乃, 鈴木学, 海野茜, 甲斐絢子, 小原道子, 林秀樹, 棚瀬友啓, 日比野靖, 杉山正:医療機関を定期受診している来局者と定期受診していない来局者の保険薬局における健康相談の比較; 日本地域薬局薬学会誌 8(1), 42-49, 2020

著書

  • 小原道子:「地域包括ケア タネの撒き方・育て方」(評言社) 2021年3月
  • 堂垂伸治,吉田貴行,工藤和代ほか:「必読!地域ケアの実践 松戸市常盤平地区事例集 この教訓を全国に」(松戸市常盤平地区高齢者支援連絡会専門部会) p40-43, 2017年5月

お知らせ

2023/07
御成門中学校において、地域連携部の学生が薬育の授業を行いました。
2023/06
お台場学園において、地域連携部の学生が薬育の授業を行いました。
2023/03
南中野中学校において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2023/02
中野区立第七中学校において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2022/12
中野東中学校において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2022/12
お台場学園において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2022/11
中野区しらさぎ桜苑において、高齢者に向けた薬育を行いました。
2022/10
国分寺第八小学校において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2022/10
港区笄小学校において、薬学研究部の学生が薬育の授業を行いました。
2022/10
吉田貴行助教が「千葉県薬剤師会長賞」を受賞しました。
2022/08
日本薬学教育学会にて、原田美那助手が大学院生として発表し、「学生優秀発表賞」を受賞しました。

薬育・地域連携サークルの学生による薬育の授業の様子

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