薬学部ホームページを制作するにあたって、薬学に関係する皆さまに向けた連載コラムをお届けすることにいたしました。今後、本学教員が定期的に連載をしてまいります。
2022年7月掲載
「医療界で活躍する社会人となるために」

薬学部教授
金子 希代子
今、このコラムを読んでいる人は、帝京平成大学薬学部ってどんな所だろう、と思っているのではないかと思います。その期待に添えるように、ここでは、大学でどんなことを学び、何を得て、社会人となるかをお伝えしたいと思います。
大学、そして薬学部とは
まず、大学は、専門教育を受ける場、卒業後どんな職業に就くかが決まる場、だと思います。薬学部なら、薬の専門家として必要な知識や技術を、高校で学んだ化学や生物の知識の上に、積み重ねて学びます。薬学部を卒業して薬剤師国家試験に合格したら、薬の専門家として、調剤薬局や病院で薬剤師として働くことができます。それ以外にも医薬品を開発する仕事や、実際に患者さんに使えるかどうか調べる治験という仕事に携わることもあります。命に関わる医療職であるため、薬学部では、臨床実習を行う1年間を含めた6年間という長い期間、大学で学びます。
多くの出会いがある時期
薬学部では、高校卒業後の18〜24歳の6年間を過ごすことになります。人生にはさまざまな出会いがあります。この6年間、たくさんの人と出会うでしょう。長い付き合いとなる友人、専門教育や研究を行う先生方、医療現場で活躍する薬剤師の方、また一生のパートナーとなる人に出会うかもしれません。そんな大切な6年間です。ひとつひとつの出会いに、誠実に向き合い、自分の糧にして、有意義に過ごしていきましょう。きっと人生を歩んでいく宝物になります。
大学は研究の場でもあります
大学は専門教育だけでなく、研究を行う場でもあります。先生方はそれぞれ自分の研究テーマを持っていて、日々その研究を発展させるよう取り組んでいます。薬学部に入った学生さんは、4年次から6年次にかけて、誰かの先生の指導の下、自分の卒業研究に取り組みます。どんな研究テーマに取り組んだとしても、卒業研究を通じて、研究の意義を考え、細かい作業の目的や原理を調べ、上手くいかなかった時の解決策を見つける、これらをひとつひとつ解決することで、将来、医療界で働くための考える力を養い、役に立つ医療人となる力が備わります。研究も楽しんで行って下さい。
最後に
是非、大学で多くのことを学んで、社会に出て活躍していきましょう。それをサポートするのが私達教員の使命です。